先日、ギタリストのゲイリー・ムーア氏が亡くなったということをネット・ニュースで知った。
FMラジオでも流していたからそこから知ったかもだけど、やはりネットが無ければ知らないまま過ごしていたかもしれない。インターネットのおかげだ。
NEWSを知り、発売当時アナログ盤で持っていた、この人が一時期在籍していたシン・リジィの
”Black Rose"というアルバムを思い出した。

発売は1979年だから自分は英語の歌詞が乗った音楽を聴き始め、ギターを手に入れたばかり、
それが主役のいわゆる当時で言うハードロックというものこそがROCKだと思い込んでいた時期だ。
当時、ギター雑誌を賑わしていた凄いギターを弾くゲイリー・ムーアがいるシン・リジィを聴きたくてがんばって買ったのだと思う。
シン・リジィを聴くのではなく
ゲイリー・ムーアを聴くために買ったのだ。当時はレコードを買ったらカセットテープにコピーして何度もそのギタープレイを聴き返すことばかりしていたから多分ゲイリームーアが活躍しない曲は飛ばして聴いていたのだと思う。
そして当時このアルバム聴いてどんなことを思ったかというと、
”なんだか、、、シン・リジィって柔いかも、、、、、、。”
ヤングギターが一番の愛読紙の子供にとって、ギターのリフのカッコ良さやトリッキーなギターフレーズより曲本来のメロディやボーカリストの個性が勝っているような曲はだめなのだ、、、、。
そしてシン・リジィはまさにそんな曲が多いバンドだった。
その後すぐゲイリー・ムーアは脱退する。
そのまま自分もこの後のシン・リジィのアルバムを買う事もなく、このアルバムを頻繁に聴く事もなくなった。
さて、その後、自分にも大きな音楽の嗜好の変化があり、
ギターの音も歪んだ音より歪まない音、単音より和音を重視したものを好むように、
またスタイルも長髪より短髪、黒いテカテカした革ジャンやら破れたデニムより
BDシャツやホワイトデニムやら3つボタンスーツの方がカッコよい!と。
具体的にはU2,ポリス、コステロなどからここにも何度かネタとしてあげたスミスなどのネオアコースティックのバンド、R&Bや時にスプリングスティーンなどのアメリカものまで、、、、
まぁ、このまま好きになった音楽を挙げていったらきりがない(笑。
というわけで何が言いたいのかというと以下になる。(前置き長過ぎ、、、、、。)
実はこの度のゲイリー・ムーア氏の死去のニュースを受け、
急にこのBLACK ROSEを聴きたくなりDLした。
昨日からずっと聴いているのだけど、
これがハードロック好きのギター小僧から様々な音楽を聴く洋楽好きの青年となり、
音楽が生活の中心からは外れた位置になり、人生の折り返し地点を過ぎた自分が今改めてこいつを聴くと
素晴らしすぎる!のだ。
メロディアスでポップでなおかつギターが泣いている。
またその中心にはボーカリストでありスポークスマンであるフィル・ライノットの声とベース。
アイリッシュサウンドを意識した大作のタイトル曲である”BLACK ROSE"やヒット曲(だった気がする)の”アリバイ”など名曲目白押し。
それにゲイリーの出番が無いじゃないかとガキの頃は飛ばしていたであろう”My sarha"って曲なんてまるで20代前半、自分がはまりまくっていたエルビスコステロのようじゃないか!?
ガキの頃の自分じゃこれは理解できなかったわけである。
80年代半ばで急逝したフィル・ライノットとゲイリー・ムーア、今頃天国で再会しているのだろうか?
2人はいろいろあったようだけど、
今度は仲良くやってください、今になって凄さに気づいてごめんなさい。BLACK ROSE めちゃくちゃカッコよいです!コアなゲイリー・ムーアファンの皆様、大して彼のことを知りもしないでブログになんぞ取り上げて失礼しました。でもこの人が凄すぎるということは重々承知であります。合掌。
- 2011/02/09(水) 16:15:51|
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